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相続手続き

相続放棄は親が生きているうちはできない!借金を相続したくない場合の対処法とは?

お金にこまるスーツを着た男性

親に多額の借金がある場合に何もせず相続をしてしまうと、全ての借金を背負うことになります。

こうしたことにならないために、相続したことを知ってから3か月以内に相続放棄をして借金を背負うことを回避しなければなりません。

ただし、相続放棄は親が生きているうちにはできません。

あなたがこうした不安な状況は回避するためにどういった対策が取れるのかについて解説します。

 

相続放棄が事前にできないときの対策は?

財産について悩む老人

法律上、親が亡くなる前に相続放棄という手続きは認められていないので、別の手段で借金の相続を回避する対策を取っておかなければなりません。

借金を引き継ぐこと回避する対策としては

  • 親の借金をなんとかする
  • 相続放棄の準備をしておく

の2つの方法が考えられます。

親の代でなんとかするか、相続時の手続きでなんとかするしかないわけです。

 

親の借金をなんとかするには債務整理手続きをする

電卓と千円札と百円玉

債務整理手続きとは借金を減額したり、支払いを待ってもらうことで借金による生活苦から逃れるための手続きです。

債務整理手続きには、

  • 自己破産
  • 民事再生
  • 任意整理
  • 過払い金請求

があります。

生前に借金を何とかしたい場合は、債務整理を使うしかありません。

 

自己破産で借金を清算する

親が多額の借金を背負っている場合には、自己破産が最も現実的です。

自己破産とは、裁判所を通じた手続きで財産を清算し、借金を免除してもらう手続きです。

自己破産をできる条件は非常に単純で

借金額に関わらず支払いが不能

ということだけです。

ただし次の場合は自己破産をしても借金を免除してもらえない可能性があります。

注意ポイント

  • ギャンブルで作った借金
  • 収入に見合わない買い物などで作った借金
  • 株取引・FX取引・先物取引で作った借金
  • ヤミ金であえてお金を借りて破産手続きの開始を遅らせた
  • 嘘をついてローンを組んだ
  • 財産隠しをした
  • 裁判所への説明で嘘をついた

ただし、上記のことがあったからといって自己破産できないわけではありません。

自己破産については、弁護士に相談するのが一番いいと思います。

 

民事再生や任意整理で借金を減額する

民事再生とは借金の返済が困難であることを裁判所に認めてもらい、減額された借金を3年~5年に分割して払っていく手続きです。

自己破産とは違い、家まで取られるようなことはないので、住宅などの財産を残したまま借金をなんとかしたい場合に使われます。

ただし、

注意ポイント

  • 借金の総額が5,000万円以下(住宅ローンは除く)
  • 継続して収入を得る見込みがある
  • 小規模個人再生の場合は、債権者の1/2以上の反対がなく、反対した債権者の債権額が全債権額の1/2を超えていないこと

といった条件があります。

借金の額が総額5000万円以下の場合には最大で1/10まで減額することが可能です。

ただし、実際に減額後の借金を返す見込みがなければ使えない手続きです。

任意整理とは、裁判所を通さず債権者と個別に交渉して借金を減額してもらう手続きです。

基本的には利息を免除してもらい、3~5年で全てを完済できるときに利用される方法です。

ある程度収入があって債権者が納得してくれないと利用ができません。

 

相続対策としては自己破産が有効

 

破産法の本

相続する前に借金をなんとかしたいのであれば自己破産手続きを検討すべきです。

自己破産の開始手続の申立てをしてから数時間で破産手続開始決定がでます。

1~3か月で借金が免除される免責決定がされます。

ただし、家などの所有していた財産は基本的にはすべてなくなってしまいます。

新たに財産を築いて相続財産として渡すことも可能ですが、死ぬまで今の家に住み続けたいという場合には、債務整理ではなく次の手続きを検討しましょう

 

相続放棄について事前に専門家に相談しておく

弁護士に借金を相談する人

親の世代で借金を処理できない場合は、相続が起きたときに相続放棄をできる体制を整えておきましょう。

借金を相続しないためには、相続人となり得る人達全員で相続放棄の手続きをする必要があります。

全員で相続放棄をするというのは手間と時間がかかります。そのためある程度まで準備はしておいた方がいいです。

具体的には、相続人の調査を行い、連絡先を聞いておき、将来的に必要な手続きについて説明を受けます。

相続開始時にきちんとした手続きが行えるよう準備しておきましょう。

相続放棄の具体的な手続きについては以下の記事に記載していますので参考にしてみてください。

親が多額の借金を残したときは相続放棄の手続きを。相続放棄のメリットと注意点

親が多額の借金をしていた場合、相続によってその借金をあなたが背負うことになってしまうかもしれません。 そんな時に借金から逃れる手続きが「相続放棄」です。 相続放棄は、きちんと家庭裁判所での手続きをする ...

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多額の借金がある場合には必ず相続の準備を

親に多額の借金がある場合には、相続の準備を必ずしておいてください。

もともと親の借金は子が支払う義務はありません。

手続きや対策を知らないことで借金を背負わないようにしてください。

 

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司法書士・行政書士 成川修一

司法書士事務所ローライト湘南 代表 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了 研究所研究員、プロギタリストを経て、神奈川県藤沢市で司法書士・行政書士事務所を運営。 相続、不動産、企業法務が専門分野

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