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遺産分割協議書の押印を失敗したときの対処法

遺産分割協議書には、署名の横に「実印」を押さなければなりません。

遺産分割協議書とは、遺産の分け方について相続人全員で話し合いをして、その内容を文書にしたものです。

相続の手続きで法務局へ登記するときには相続人全員がそれぞれの実印を押した遺産分割協議書と印鑑証明書を提出する必要があります。

もしも間違えて認印を押してしまうと、相続不動産の名義変更手続きができません。

そこで、誤った印鑑を押してしまった時のきちんとした対処方法をご紹介します。

 

誤って「認印」を押印したときの訂正方法

ステップ①誤って押した印鑑に少し重ねてもう一度押印する

誤って押してしまった認印の上から、少しずらした位置に、もう一度同じ「認印」を押します。

これで、誤って押した認印を無効にします。

ステップ②横に正しい印鑑を押す

誤って押した印鑑の隣りの空いたスペースに、正しい印鑑(実印)を押します。

間違えて押したほうの印鑑と重ならないように注意してください。

また、遺産分割協議書に書かれた文章の文字にもかからないようにしましょう。

 

実印の押印に失敗したときの訂正方法

正しい印鑑を押したけど、かすれたり滲んだりしてうまく印影がでず、失敗してしまうこともありますよね。

そうした、もう一度印鑑を押しなおしたいときにも上記の方法で訂正することが可能です。

失敗を防ぐためには、平らなところで押すようにしましょう。捺印マットを使用すると、きれいに押すことができます。

また、朱肉の付けすぎは印影が滲む原因になるため注意しましょう。

 

二重線による印影の訂正はNG

誤って押した印鑑の上から二重線を引いて訂正する方法は、悪用される危険があるためやめましょう。

上図のように、あなたが押した正しい印鑑の上からさらに二重線を引かれて、偽物の印鑑を押されてしまう可能性があるのです。

本人でなくても訂正できてしまうため、二重線による訂正ではなく、印鑑で訂正するようにしましょう。

 

まとめ

重要な書類への捺印のときには、認印でよいのか、実印でなければならないのか、あらかじめ確認するようにしましょう。

とくに遺産分割協議書は普段から作る書類ではないので間違いやすいです。

実印を押すときは、内容を慎重に確かめたうえで押すようにしてくださいね。

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